病と闘うふたりの自由帳

心臓移植待機中の円融と精神疾患持ちで透析患者のいそが闘病生活を送りながら気ままに発信していきます。

高校時代、同級生になった先輩のはなし by いそ

こんにちは。


今日たまたま自分と同じ名字の人についての話題になり、高校時代にふたり同じ名字の男の子がいたことを思い出しました。


そのうちひとりは、高校3年のときに留年して同級生になった先輩の方でした。


サッカー部で元気に走り回っていたその先輩は、大学病院で足を切断して長く入院したために留年になったのですが、学校に復帰してからはどうしても浮いた存在で、ときどき同じサッカー部だった男子数人が遠慮がちに話しかけているのをよく目にしていました。


わたしは同じ名字であるという親近感と、自分もずっとお世話になっていた大学病院でその先輩も治療を受けていたということになんとなく縁を感じて、話しかけてみたい気持ちでいっぱいでした。


ただ、足を切断した苦しみは相当なものだろうし、休み時間もいつもひとりきりで席に着いたまま黙って過ごしている姿を見て、当時のわたしにはどう接するのが正解なのかまったくわからず、声をかけるキッカケもつかめずにいました。


手紙を書いてみようかと考えたりもしました。
歳は違うけど、同級生になったのも縁だからぜひ友達になりましょう!という気持ちを伝えたかったのと、これはおごりかもわからないけど、病気の苦しみは誰よりわかるから話し相手になれたらいいなと思っていました。


高校時代はすでにわたしも透析をしていて、友達の理解があまり得られず、孤独を感じることが多かったので、何か力になれないかなぁと、しょっちゅうその先輩のことが気にかかっていました。


でも、会話することも挨拶することさえもできないわたし。
なんでもっと自然に振る舞えないんだろうと情けない気持ちでいっぱいに。
あれこれ考えすぎなのはわかっているけれど、勇気がなかった。


結局、卒業まで話をすることはできませんでした。
最後の三学期のほとんどを入院していたわたしは、かろうじて卒業式だけ出席してフェードアウトしてしまいました。



卒業してからその先輩と自動車学校で再会したときは本当にうれしかったな。
わたしのことなんて記憶にないだろうと思い、話しかけることはなかったけど、一生懸命教習を受ける姿を見て、ずいぶん励まされました。
これからの人生、いいことがいっぱいありますようと願わずにはいられなかったです。


山あり谷ありだろうけど、前を向いて人生を送っていてほしいなぁ。
もちろんわたしも俯かず、生きていこう。
負けないように。