病と闘うふたりの自由帳

病と闘うカップルが自由気ままに発信するブログ

焦る心と踏み出す勇気 by いそ

こんにちは。

わたしが入院した4年前、同室になって知り合った統合失調感情障害の患者さんがいます。
40代の独身の女性。
絵が非常に上手く、ときどき鉛筆と色鉛筆で似顔絵を描いてくれるんですが、人柄を表すような優しいタッチの絵でいつも和ませてもらっています。

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(これは去年の大晦日に描いてくれたものです。裏に「凜としてかっこいい」と書いてくれてます。)


彼女は好不調の波が激しい上に、ほぼ毎日「一睡もできない。」「幻聴がすごい。」と言って、陰気臭い表情をしていることが多かったのですが、ここ一ヶ月くらいの間にすっかり明るく元気になりました。

アパートでのひとり暮らしの準備も着々と整えて、週末はひとりで外泊しています。
実家住まいだった頃の外泊を思うと考えられない進歩。外泊後はいつも母親に寄りかかるようにしてフラフラと帰ってきて、カーテンを閉めきってずっとグッタリしてましたから。

今は積極的に他の患者さんとコミュニケーションをとって、食事もデイルームでみんなと食べているし、なにより一番の苦痛であろう幻聴に対して「(幻聴と)共存していくしかないですよね!」と明るく言っています。

彼女の幻聴は「ブス!死んでしまえ!」などのきつい悪口系がほとんどみたいで、音楽幻聴が主なわたしとは違って、本当に辛そうだったんです。
それがそんなふうに受け止められるようになったことに驚きます。


わたしにしては珍しいことなのですが、患者さんの中で彼女とは唯一親しくしていて、ごくたまに手紙のやりとりをしたり、病院の近くのケーキ屋さんでお茶したこともあるし、つかず離れず適度な距離感で付き合ってきました。

その彼女が毎日笑顔で明るく前向きに過ごしている姿を見て、焦りを感じている自分に気がつきました。

いつも暗い顔をして看護師さんに延々弱音吐いたり、カウンターを乗り越えて詰め所に浸入して倒れるような奇行をしたりしていた彼女。
今はもう別人。
自分に自信を持ってイキイキとしています。
自分の考えをはっきり言えるようにもなっている。
寛解?と思えるほどの変わりよう。

主治医の先生もとても喜んでいるし、看護師さんたちも「どんどん前向きになっていく姿を見るのがうれしい!」と言ってニコニコしています。

そこでわたしは自分とくらべるわけです。
くらべなくてもいいのに、くらべるのです。

わたしはどうなんだ。
透析の前日には「透析に行きたくない!」と言っては泣き、病気退職したショックを一年たってもまだ引きずって新しいことに踏み出せず、ルーチンをこなすだけの日常をただ目標もなく繰り返している。
挙げ句の果てに自傷
情けない。
情けなくて涙が出る。

件の彼女は薬の自己管理もさせてもらえるようになったけれど、わたしは看護師さんに生活に必要なほとんどのものを危険物として取り上げられて管理されてる状態。
ムダ毛処理するのも、爪切りするのも監視付き。

作業療法にも参加せず、人生にも病気にも前向きに取り組めず、焦ってばかりいる。投げやりになることもある。

双極性障害だけじゃなく摂食障害解離性障害もあってメチャクチャだった4年前にくらべたら、わたしはずいぶんとよくなっているけれど、ここらへんでもうひとつ高い壁を越えないと次のステージには行けない気がする。

わたしの前向きさはいつだって脆い。
どうすれば芯のある前向きさと強さを手に入れられるだろうか。

人生の限りある時間を、病院のベッドでひたすら費やすのはもったいない。
そうでなくても大半の時間を透析に奪われてるというのに。

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今を変えたい。
人生に魂を吹き込みたい。

なにか新しいことを始めてみようか。
透析しかない生活から一歩踏み出してみようか。