病と闘うふたりの自由帳

病と闘うカップルが自由気ままに発信するブログ

小腸バイパス手術から一年 by いそ

こんにちは。

 
2014年6月3日、わたしは広島県の病院にいて、その日は手術の当日でした。
腹膜透析の合併症である被嚢性腹膜硬化症のせいで小腸閉塞を起こし、腸管剥離術を受けるため、大阪からわざわざ、その分野ではトップの広島の病院へ転院したのです。
 
精神科のない総合病院。
入院生活は本当につらいものでした。
手術前の怒涛の検査ラッシュ、イレウス管、手術、術後の管だらけの体、傷の痛み、頻回な下痢、血圧が安定しないキツイ透析、ストレスによるひどい幻聴、そして再手術、エトセトラ。
 
 
当初は腸管剥離術の予定で、手術は確か7〜8時間かかると説明があったように記憶しています。
実際、お腹を開けてみると予想以上に状態が悪く、ひとつの固まりになってしまってる腸管を剥離することは不可能と判断、小腸のバイパス手術に変更されました。
幸いにも、わずか1.6mだけ、小腸がきれいな状態だったそうです。おかげで助かりました。
 
手術前の説明では、術後しばらくは下痢が続くかもしれないとのことでした。
でも一年たった今もほぼ毎日頻回な下痢です。
 
現在、食事は全粥に刻み食。透析食に加え、胃腸に優しい食事になっています。本当に味気ないです。
お腹の状態に対して先生(腎臓内科医)が過敏になっていて、広島にいたときよりも今のほうが食事の指示がよりお腹に優しく細かくなっているんです。
それと、便秘になることを危惧して、リンの吸着剤もすべて中止になりました。食事のコントロールが大変!
 
とは言え、わたしももう二度と腸閉塞をおこしたくないですし、広島の病院への転院はこりごりです。
文化の違うところで生活するというのは、それだけでストレスです。
 
もちろん手術も二度といや。
子どもの頃から手術は何度も経験してますが、なぜか大人になってから受ける手術のほうが何かとダメージが大きい気がするんですよね。心身の両面において。
子どもだからこそひょいっと乗り越えられることってあるんだと思います。
 
 
退院は忘れもしない8月6日、原爆の日でした。
退院の前日、主治医の先生が「よく頑張りました!」と言って、笑顔で握手してくださったのですが、これには本当に感動してしまいました。
お医者さんとこんなふうに握手するのは初めてでした。
主治医の先生がとても誠実で優しい先生だったので、それが一番の救いだったように思います。
出張で休みだった2日を除いて、毎日病室を訪ねてくださいました。いつも「何か困っとることはない?」と気遣いをしてくださいました。
今でも感謝しています。
 
原爆の日で朝から大混雑のため交通規制のある広島市を出発して、妹の運転する車で大阪に帰りました。
大阪市内のビル群を見たときの感動といったら。
わたしはその日のうちに元の病院の精神科に転院して戻り、同じ病棟にそのまま入院し、3月にはさらに系列の新病院に転院、現在に至ります。
 
大阪に帰ってから抜け殻のようになり、極鬱期に突入。
また苦しい毎日のスタートの日でもありました。
 
振り返ってみると、2014年はとんでもない年でしたね。
小腸閉塞から始まって、病気退職、広島県の病院に転院して手術、大阪に帰ってからの自殺未遂、閉鎖病棟…
つらい、痛い、苦しいことの連続でした。
 
小腸バイパス手術から一年。
今思うことは、普通に食事ができることのありがたさです。
 
そして、つらく苦しかった広島での日々がわたしを成長させてくれたことも本当にありがたいことでした。弱ってるときにだれにも甘えることができない状況を経験したことで精神的にすこしタフになることができました。
 
余談ですが、玉木宏くんが、先日行われたFCイベントでこんなことを言っていたそうです。
「弱ってるときに弱音を吐いたら甘えが出る」と。
なんだかガツンときました。
弱音を吐くことがダメとは思わないけど、甘えずに頑張らなきゃいけないときがあるんですよね。
 
 
以前にもこのブログで広島での手術のことなどは記事にしましたが、一年の節目にもう一度振り返ってみました。
闘病生活にピリオドを打てる日が来ることはありません。
また今日から新たな気持ちでスタートしようと思います。
 
 
プラスにもっと変えていける そうやって信じていこう
誰かが君を笑っても 俺は笑ったりしないよ
どんなに遠く思えても 自分で選んだ道をそのままけばいい
だから「この先が見えない」なんて不安がるよりも
「何が待ってるんだろう」って 俺とワクワクしようよ
新たなスタート どんな君にも変わっていける
不安&期待で oh Try yourself
        ー SPYAIR 『BEAUTIFUL DAYS』
 
 
恐れず、焦らず、一歩ずつ前へ。
 

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