病と闘うふたりの自由帳

心臓移植待機中の円融と精神疾患持ちで透析患者のいそが闘病生活を送りながら気ままに発信していきます。

かわいい患者になるということ by いそ

こんにちは。

いつも恐い看護師さんがたまに「かわいい患者になりなさい。」って言うんだけど、それは看護師さんにとって扱いやすく都合のいい患者ということではなく、人としての在り方のことを言ってるんだろうと思ってる。

子どもの頃から入院ばかりだったわたしは無意識のうちに『看護師さんに嫌われたら入院生活は地獄』みたいに考えるようになり、その思い込みはいつの間にか『いつもいい子でいること』を自分に強いることへとつながっていった。

『いい子でいること』は最初はとても簡単だった。
いつも明るく元気。
ワガママなことをしない、言わない。
我慢する。
ルールとマナーをきちんと守る。
子どものわたしはずる賢くて、こうすれば相手が喜ぶだろうということを少しずつ学んで、それを実践していった。もちろん家族の前でも明るく振る舞った。

大人になり、いつしか『いい子でいようとすること』が心の重しになっていた。ただ自分ではそのことにまったく気がついていなかった。
自分がいい子でいようと努めていることすらわかっていなかった。
わたしには弱くてだらしなくて醜い自分しか見えていなかったし、嫌われるのが怖くて気を使ってしまう自分を偽善者だと感じていた。

精神を病んで入院してから、看護師さんたちから「真面目。」「いい子でいようとして無理をする。」と言われることが多くなり、初めて自分のそういう一面と向き合うことになった。
我慢しすぎて爆発して自傷行為をしたり、突拍子もない行動をとることが多くなっていった。
いつしかいい子の仮面をかぶり続けることができなくなっていた。それでもなお周囲の人に嫌われるのが怖くてなんとか優等生でいようともがいた。

変化のきっかけは何なのかわからないけど、主治医の先生や看護師さん、カウンセリングの先生、OTの先生、いろんな方との関わりの中で、わたしは、いい子でいなければならないという凝り固まった価値観から少しずつ解放されていくようになる。

そして、大事なことは感謝の気持ち(できればそれを言葉にしてちゃんと伝えること)と、間違ったことや悪いことをしたらちゃんと謝ること、このふたつだと気がついた。

心から「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える、こういうことが自然にできるのがきっとかわいい患者なんじゃないかなと最近は思ってる。
人の在り方としても素敵だし。

自分を騙して作り上げたいい子はいつか必ず壊れてしまう。無理は長くは続かない。
まだまだ自分探しの途中。
魅力的な人間になりたい。